「主夫業生活」体験記

  • 2020.10.13
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あれは、ゴールデンウイークが目前の4月のある朝のことでした。「悪夢」の幕が開きました。
嫁さんから「SOS」電話が入りました。
「足が、ピキッとなって、痛くて動けない!」
いつも、連絡はLINEでのやり取りなのに、「電話」をかけるなんて、よほどのだと思い、
強化会議を済ませ、とりあえず嫁さんを病院に連れていきました。
診断は「右膝半月板損傷」でした。。。

嫁さんは8年前に、(嫌がりながら)私に付き合ってくれた
高校の部活並に激しいテニスレッスンで、右膝の前十字靭帯が断裂してしまいました。
再建手術をしたものの、その後も右膝に負担をかけていたのでしょう。
ついに恐れていた日が来てしまいました(涙)。

この日から、嫁さんは「松葉杖生活」、私は「主夫業生活」が始まりました。
そして6月に手術をして、なんと「3週間」の入院!!
入院中はもちろん、退院してからも、とにかく、嫁さんの足に負担をかけさせないため、
「掃除」「洗濯」「買い物」は私の担当となりました。
結婚してから、ずいぶん経ちますが、こんなに長期間の「家事」は経験していませんでした。
「社長、少しお痩せになったのでは?」と言われ、体重計に乗ってみると、
なんと3キロも減っていました。

「社長業」で体重が4キロ減って、更に今回、「主夫業」3キロ減って
主治医には「ガン」じゃないかと心配をされました。(ガンではありませんでした!)

嫁さんは、「私のありがたみが分かったでしょう?」とニコニコしながら、
得意げに私に言ってきましたが、「いや、嫁が入院すると、僕が辛くなることが分かった」と言い返すのが精いっぱいでした。

嫁さんからの「緊急事態電話」からもう5ケ月。
そして嫁は、術後3ケ月でなんとか松葉杖生活を卒業しました。
そうです!私の「主夫業」もやっと卒業です!
長かった~~~(涙)
でも、週末のスーパーでの食料買い出しは、まだ危険を避けるため、
「同行介護」が続いています。

もう「主夫」には戻りたくないので、嫁さんには元気でいて欲しいと心から願っています。

 

近藤 峰生

レターフォーユー