衝撃!! 伊勢神宮事件

  • 2019.3.27
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は私の人生最大の敵?母のお話をしたいと思います。

母の特徴といたしましては、普通の事でもただでは済まない体質とでも言いましょうか…

一緒に出かけますと、かなりの確率で災難に巻き込まれます。

数えきれないほどある武勇伝?の中で、

私が今でもトラウマ級に忘れる事が出来ない事件の内の一つを、

お話したいと思います。

 

私の実家では、毎年正月に伊勢神宮に初詣でへ行くのが、恒例行事でした。

私が小学生くらいだった頃の1月4日に、伊勢神宮へ初詣でへ行ったのですが、

伊勢神宮の内宮に着くと、例年に増して参拝客が多いような気がしました。

「なんか今年はすごい人だね~」と話していると・・・

神宮内の玉砂利の参道に規制線がはられ、通行が一時的に制限されました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、

1月4日は首相が伊勢神宮を参拝される日なのです。

毎年来ていたのに、首相参拝に遭遇したのはこの年が初めてでした。

当時の内閣総理大臣はNさんで、規制線の外から一目見ようと、

たくさんの参拝客と一緒に私達家族も待つことにしました。

続々と報道陣や関係者が目の前の規制線の中を進んでいきます。

まだかまだかと待つのですが、なかなか来ません。

報道陣・関係者の列が途切れ、ついにN首相が来ると思い、

まわりの緊張が高まってきました。

カメラを構える参拝客達… 緊張が最高潮まで達したその時、

Nさんの特徴的なバーコードヘアの男性 が,

歩いてくるのが遠くに見えたのです!!

髪型が見えた瞬間、間髪を入れず

母は 神宮内 隅々まで響き渡るかのような声で、

「あっ!来た、来たーーー!Nさーーーん!!!」

と叫んだのです。

その後に続き父までも・・・

「よっ!日本一!!」  と。

母のまわりでカメラを構えていた参拝客達は、

(当時はインスタントカメラ『写るんです』が主流でした。)

一斉にシャッターを押し始めました。

その10秒ほど後…

私たちに近づいて来たその人を良く見ると、

N首相ではなく,

同じ髪型の報道関係者(別人)だった  のです。

“ぎゃ~~~~~~! 

ち ・ が ・ う ・ ひ ・ と じゃーーーん!!”

私の前にいた きれいな髪のお姉さん数人の参拝客は、

「撮っちゃった・・・・・・・・」

呆然 としていました。

あのお姉さんの引きつった顔は今でも鮮明に覚えています。

フィルムタイプのインスタントカメラ『写るんです』は、簡単に消せないので・・・

家に帰ってカメラ屋さんに現像に出したら、

“まったく知らないバーコードヘアのおじさん

写っていた” ことでしょう。

その1分ほど後、閣僚達に囲まれ

N首相は悠々とにこやかな笑顔で歩いて来たらしいのですが、

もう恥ずかしいやら、申し訳ないやらで・・・

姉と私は脱兎のごとく

その場から逃げ出したのは言うまでもありません!

あの時居合わせた皆様、誠に申し訳ございませんでした。

母に代わりまして、謝罪いたします。

 

母の失敗談は、語り出すと不眠不休で語っても3か月以上はかかりますので、

またぜひとも、皆様にご紹介したいと思います。

 

レターフォーユー