このところ目先に飛びつくばかりのマスコミからは、話題が遠ざかっていますが、
北陸新幹線が金沢まで伸びた事で、金沢への旅行者が増えて、町がとても活性化したとの事です。
また金沢自体の良さも見直されて、新幹線効果が良い方に表れています。

ニュースによると、北陸新幹線が京都、大阪まで行くことになりそうです。
その延伸のルートの候補が最大で５ルートあったのが、今は３ルートに絞り込まれたようですが、
ルート周辺の知事が「ルートについて、わあわあ」言っています。
それぞれが自分たちの利権のために言っていることであって、
私には利用者の安全、便利、コストなどに基づいての発言とは思えません。

現在言われている３ルートは、
米原ルート
敦賀―小浜―京都ルート
敦賀―小浜―舞鶴―京都ルート
の三つです。

私は、その中では圧倒的に「敦賀―小浜―京都ルート」を推したいなあ、と考えています。
「なあ～んでか！」と言うと、
みなさんは「鯖街道」という言葉を知っていると思いますが、
昔、敦賀湾で獲れた鯖を京都まで運んでいました。
鯖はアシが早く、腐りやすいので、少しでも早く運ぶための最短距離がこのルートだったのです。

道路でも鉄道でも、それらは昔から人々が
「もっとも便利で安全だと考えた所を通っている」 事からも分かりやすいと思います。
やはり、先人の智恵をバカにしないことが大切で、自分たちの利権や目先の損得を優先して、
それに逆らうと、どこかで事故や災害が起こるのではないでしょうか・・・

近藤峰生