こないだ、映画「マネー・ショート」を観ました。
私のポリシーとして、サスペンスとアクション以外のジャンルはあまり観ないのですが、
例の「リーマンショック」に関係する映画だというので、
ちょっとポリシーとは違いましたが興味を持って観に行ってきました。

あらすじは、
主役の金融トレーダーが、住宅ローンを含む金融商品（サブプライム・ローン）が、
数年以内にデフォルト（債務不履行＝借金を返せなくなること）に陥ることに気づくが、
ウォール街のトップ連中や政府の金融監督機関から相手にされなかった。
そこで、主役がＣＤＳ（クレジット・デフォルト・スワップ）という金融取引に
目をつけてウォール街を出し抜くことを画策して、
仲間と実行し、途中で挫折しかかり、最後には成功する。
というスートーリーです。

ＣＤＳというのは、超簡単に言うと、ブラックジャック（別にポーカーでも花札でも同じ）を
やっている人たちの勝負の勝ち負けにお金を掛ける人たちがいて、
またそのお金を掛けた人たちの勝ち負けにお金を掛けるというようなもので、
本来の勝負とは違うところでドンドン掛け金が膨らみ、莫大になることです。

とても、面白く、「リーマンショック」が何故起きたのかが分かりました。
しかし、ウォール街のトップ連中や政府の金融監督機関の連中が、ものごとを真面目に捉えて、
しっかりと考えて、素早く対処すれば起こらなかったかも知れない。
そうすれば、コンテックの売上が突然４０％以上減り、
それに伴って休業までする地獄の苦しみを味わうということがなかったのに！
と怒りもこみあげました。

印象に残っているシーンは二つあって、セクシーなポールダンサーが踊っているバーの中で、
主役がそのダンサーに目もくれずに、必死にローンについて話している場面が良かったなあ。
もう一つは、和食レストランで、意見を聞こうとしない相手に「おまえはクソの塊だ！」
とののしる場面が気に入ったなあ～～～

もし、時間がある時に是非、レンタルＤＶＤで観てください。

近藤峰生