“スーパームーン”って?

  • 2015.10.20
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

“スーパームーン”って言う言葉を聞いたことがありませんか?
先月、9月28日のお月さまがそう呼ばれたようです。前日の27日が「中秋の名月」でした。 

 “スーパームーン”は毎年観られるわけではないようです。月齢が満月・新月に近く、月が地
球にとても接近した時に、大きく、明るく見える月を言うようです。
 
 幸いなことに、28日は会社を出て、帰宅途中で“スーパームーン”を観ることが出来ました。確かに夕暮れ時の東の空に、度でかいお月様が光ってました。来年は11月14日に観られるそうです。

 自然現象には人を感動させる力があります。

 ヨットに乗っていると、自然現象との遭遇には事欠きません。

 水平線から昇る日の出、反対に落ちるように沈んでいく夕陽。どちらも真っ赤、いや赤に近
い橙色に染まった大きな太陽が印象的なのと、多少雲がたなびいていると、太陽光の反射で絶
妙なグラデーションを見せてくれます。数年前のレースで伊勢湾を出て、神島を南下して志摩
に向かう時に、水平線からお日様が顔を出すと共に、富士山もオレンジ色に染められて現れた
のです、感動的でした。

 夜は星です。満天の星と運が良ければ流れ星も見ることができます。天の川は夏には当たり前
の光景です。英語で“Milky Way”と言うように、暗い空にほんのりと明るい乳白色の川の流れが
星空を二分しています。我々のクルーに気象予報士がいます。星がきれいに見える夜には、即席
のプラネタリュームが始まります。新しく覚えたのは、白鳥座、夏の大三角、沢山教えてもらい
ましたが、覚えているのは2つくらいです。

 毎年、「○○流星群」の報道があり、だいたい、夏と冬に大きな流星群が出現します。新聞
を気にして読み、見ようかと思いますが、いつも朝刊で読んで夕方には忘れてしまい、見逃し
てしまいます。今までに2回流星群を見に行ったことがあります。真っ暗な場所を求めて、1回
は猿投の山に、一回は近くの川辺に行って、寝転びながら、夜空を眺めていると、流れ星が流
れます。イメージとして、大きいものでは黄色いテニスボールが天空を白い尾びれをたなびか
せながら流れていきます。思わず「ウォーッ!」と声が漏れます。

 最近はほとんど耳にしませんが、昔、何とか彗星が見られると新聞に書いてあり、家族で岐阜
の山に観に行きました。私の文章では表現できませんが、写真でみる、「宇宙」が空の上に浮か
んでました。子供のころに「ハレー彗星」について騒がれたことがあり、「彗星」は「ハレー彗
星」しか知りませんでした。夜空は神秘です。

 歌で有名な「ムーンリバー」をご存じだと思いますが、これは、月の明かりが夜の海面を照ら
し一条の川となるのを表した英語です。100年続いたロサンゼルスからホノルルのヨットレー
スは、最近、参加者に「ムーンリバー」を観せる、楽しませる為に、それまで、7月の第一週に
行っていたスタートの日にちを、その年の月齢に合わせ、「ムーンリバー」を楽しめるようにし
ました。私は太平洋や駿河湾で何度か見たことがあります。幻想的で、思わず「ムーンリバー」
を口ずさんでしまします。

 「自然現象」の貴重な経験としては「火山の噴火」を見たことがありますか?辛いことですが
、御嶽山の噴火は、朝、天気次第で、今でも環状線の302号を通って守山から松河戸に下る時に
遠くですが、白い煙がたなびくのが見えます。今年は箱根や浅間山、九州では阿蘇山に桜島が噴
火し話題でした。息子夫婦が熊本にいますが、テーブルを指でなぞると、火山灰がついてくるこ
とがあるようです。自分の経験としては桜島の噴火です。鹿児島の錦江湾で行われるヨットレー
スに参加した折り、桜島が噴火しました。桜島は年に1,000回も小規模な噴火を繰り返してい
るので、地元の人には珍しくないでしょうが、ヨットに乗っている時、「ボムッ!」とお腹に響
くような、低音を耳にして、桜島を見るとモクモクと噴煙があがっています。驚くのは最初だけ
で、何回か見てると慣れて驚かなくなります。

 12月には「ふたご座流星群」が観られます。今年は条件が良く、結構沢山の流れ星が観られ
るようです。夫婦で、家族で出かけてみては如何ですか・・・

奥平泰昌

レターフォーユー