(珍しく)私のちょっと真面目なお話<TPP交渉の大筋合意>

  • 2015.10.13
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先日(10月10日に)65歳になり、前期高齢者の仲間入りをしましたので、
それを記念にちょっと真面目なお話をさせていただきます。

10月6日に「TPP交渉が大筋合意」のニュースが流れました。
それについて、たまたま、水野さんも10月9日の朝礼でTPPの話をされて、
ジジイ連合はお互いに同じようなことを考えているなあ~と、その時にうれしく思いました。
水野さんの考えも本当に「そうだあ!」と思いましたが、
それとはちょっと違う、私の視点もお知らせします。

TPPはマスコミがワーワー言っているような
単なる「貿易・経済活動のルールの基礎」になるだけでないことを、
我々日本人がしっかり認識しないといけないと考えます。

つまり、南シナ海への活動を強化したり、「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)
http://president.jp/articles/-/15060の設立を呼び掛けたりして、
経済だけでなく軍事的にも、日本に対してはもちろん、
アジア全体(また世界)にも脅威となっている全体主義国家である中国が、
自由と人権を大切にしてきた民主主義の枠組みを壊そうとしています。

アメリカを中心とした自由主義国家が5年半も前からにTPP交渉をはじめて、
各国が自国の利益を守るための主張を譲らず難航していました。
しかし、このところの中国の目に余る活動によって、
その枠組みを壊されかねない危機感が大きくなったため、
枠組みを守ることを重要視した各国が自国と自国民の利益のためにのみ主張していたことに対して、
お互いに大きな譲歩をして大筋合意に達したのです。

もちろん、「米が!」とか「牛肉が!」「バターが!」とか
「医療が、保険が!」とか「・・・・!」とか、
経済とか生活に対する懸念する点は確かにあります。
しかし、民主主義国家の一員である日本が主導して大筋合意に達したことは、
自由主義国家の枠組みを維持するためにも評価することが大事だと思います。

以上は、あくまでも私の私見ですが、いずれにしても、
自分が、自社が生き残り、幸せを感じるためには、
国に頼らないで、一人ひとりが自立して、
一社一社が存続、繁栄のために知恵を絞り、前向きに考え、
主体的に取り組むことだと考えます。

近藤峰生

レターフォーユー