みなさま『治部煮』(じぶに)という郷土料理をご存じでしょうか?
石川県金沢市の代表的な郷土料理(加賀料理)。
鴨肉( もしくは鶏肉)をそぎ切りにして小麦粉をまぶし、だし汁に醤油、砂糖、みりん、
酒をあわせたもので鴨肉、麩(金沢特産の「すだれ麩」)、しいたけ、青菜(せりなど)を煮てできる 。
(ウィキペディア参照)
この治部煮は春日井市の学校給食の献立になっていて、献立表に今月の郷土料理として紹介されていますが、
私は全く知りませんでした。そんな私と当時小学2年生だった息子との、ある日の会話で、
私が息ができなくて死にそうになったお話をしたいと思います。
[息子(台所)と私(ベランダ)の距離5mの会話をお楽しみください。]
「お母さーん、治部煮って知ってるー?」と外で洗濯物を干している私に、
息子が台所の冷蔵庫に貼ってある学校給食献立表を見ながら聞いて来ました。
「えー、お母さん知らなーい。」と叫んだところ、息子が得意げに、
「説明文読んであげるー。」と献立表に載っていた上記のような説明を読んでくれました。
「いいなーおいしそーだねー」と明日出るという治部煮について話していたところ、
またまた息子が今度は声のトーンを張り上げて、
「はーーーーー!なんだこれー!」「おかあさーん、“カミサマヅケ”って知ってるー?」
“へっ?”
なんですって? カミサマズケ? かみさまずけ? kamisamazuke?
「なにー?その食べ物はー!! お母さん生まれてこの方食べた事ないがねー。」
「どんな食べ物なのー?説明献立表に書いて有るのー?」と聞くと、
「なーーーい。」との事。
「どんな字書くのー?」聞いてみると、
小2の息子はうまく説明ができなくて・・・
ん―――!!!
その神々しい食べ物はどこの郷土料理なんだろう?どういう食べ物なんだろう?神様を漬けちゃうの?いいの漬けちゃってー(ドキドキ)
もう半ば興奮気味になった私は洗濯の手を止め、慌てて息子のいる台所へ走って行きました。
そこで目にした衝撃的な文字を私は今でも忘れもしません。
その献立は・・・
○月○日 カレー ・ 白飯 ・ 福神漬け ・ 牛乳・・・・・・
!!
福神漬け・・・ ひょっとして・・・
「ねえ風ちゃん(息子)、ひょっとしてこれの事?」と福神漬けの字を指差すと、
「そー、それそれーどんな食べ物?」
こっ、これかーーーーー!!!
なんだよーカミサマヅケ!福神漬けのことかー期待したじゃんかー
治部煮の事があったのでよけいに期待していただけに、脱力感ともう笑うしかない可笑しさで、
その場に崩れ落ち、声が出ないほど笑い続けました。(ヒーッ息ができんがな。)
さんざん笑った挙句、女帝(姉)をはじめ仕事中の旦那、親族中に「チョー聞いて―――」と電話報告しました。
みんなにいじられ、息子はこの後ちょっぴり拗ねてしまいました(笑)
17歳になっても息子の勘違い言い間違いが本当に多く、
ちょくちょく爆笑させてくれます。
また思い出しましたら、ご紹介させて頂きます。
そして、前回のレターフォーユーで紹介いたしました、女子力ゼロの娘の事で、
皆様から暖かいお言葉をいただきまして、誠にありがとうございました。
時期的にタイムリーでしたので、一つご報告を・・・
娘のサンタさんからの贈り物をご紹介したいと思います。
それはこれです。
『木刀』 ・・・
皆様の期待を裏切らないチョイスだと思います。
この子いったいどこへ向かっていくのでしょう。
女子力という言葉を教えるのを、母はやはりあきらめました。
今年も一年、お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
内村みゆき