お盆は義父の初盆の事もあり、主人の実家へ帰省しました。(車で5分ですが(笑))
実家のリビングに入ると、
おびただしい数の古びたトロフィーが所狭しと飾られています。
このトロフィー誰のかと申しますと、話の流れからして主人のものなのですが、
「何のトロフィーか?」が問題ですよね。
それは・・・
野球でもなく、サッカーでもなく、水泳でも、春日井市で有名な書道でもありません。
私たちが小学生だったころ、90%くらいの子供たちが通っていたであろう・・・
そろばん 『珠算の全国選手権』のトロフィーなのです。
さて、たまには主人のお話をしたいと思います。
主人が幼いころ、
お義母さんが息子の健康を考え、スイミングスクールに通わせました。
しかし、水が怖い主人は、嫌で嫌で仕方がありません。
何とか辞めてやろうと考えていた時、近所の友達が珠算教室に通い始めました。
『チャーンス★』と思った主人は
「お母さん、僕そろばん頑張るから、スイミングスクール辞めさせて!」
と交渉したそうです。 (子供のくせに、悪知恵が働くやつです。)
珠算教室に通い始めた主人は、何故か“ずば抜けた才能?”を持っていたらしく、
小学校低学年で段を取得し、珠算選手部に引き抜かれることになりました。
そこで待っていたのは地獄のような日々。
日曜日以外は学校から帰って来るとすぐに珠算教室へ行き、
夜の10時過ぎまで特訓で、テレビも見ることが出来なかったそうです。
また、その珠算教室の先生と言うのが、
白いスーツを身にまとい、
中のカッターシャツはワインレッド
竹刀を手に持ち、教室内を練り歩く・・・
手の動きが遅いと、竹刀が容赦なく降って来たそうです(怖)
そんな恐怖政治?のような珠算教室での一番の思い出は?と聞くと、
「夏休みや冬休みに合宿があったんだけどね、
行く道中、隣を走って行く車のナンバープレートを、
まず4桁全部足して、
※例えば12-34だったら、1+2+3+4=10
その数字を、すれ違った車全部足していくの。
合宿所に到着したら、先生と答え合わせして、
間違っていたら、竹刀が飛んでくるんだよねー。
帰り道も同様だから、みんな死に物狂いで計算したよね(笑)」とのこと。
ねえ・・・
絶対にスイミングスクールの方が楽しかったと思うよ・・・
三つ子の魂百までではないですが、
主人はどこへ行くにもい・ま・だ・に、
運転中ナンバープレートを計算しております(爆笑)
さてさて、この話のオチに入ることといたしましょう。
10年ほど前、主人の妹が一戸建てに引っ越しました。
(我が家から車で10分くらいです。)
お向かいの家に引っ越しのあいさつに行ったら、
『白いスーツのお爺さん』が、
玄関から出ていらっしゃいました(爆笑)
先日の初盆の際も、義妹の家だけには、
主人は絶対に近寄りませんでした(笑)
『縁』って、怖いですね。
内村 みゆき