さて、今回も我が家の失敗談で、笑顔になってください。
その日の夕食はカレーを作ることになっていましたが、
朝、家を出る前に、ご飯を仕掛けてくるのを忘れたことを思い出し、
息子(当時小学生)が夏休みだったので、会社から電話をし、
「ご飯を炊いておいてくれる?できるかなあ?」と聞くと、
息子は「やる!家庭科でやったばかりだもん!!」と言ってくれたので、
「じゃあ頼むね。」と電話を切りました。
仕事が終わり自宅へ帰ると、ご飯が炊きあがっておりました。
息子にお礼を言うと、なぜか表情が曇っています。
「何かあったの?」と聞くと、
「途中でお水の加減がわからなくなっちゃったんだ。
だからね、お米を研いでお釜にお米を入れて、その上に手を入れてね、
手首のくるぶしの所まで水を入れたの」との事。
昭和の時代のお母ちゃんの測り方だけど、
まあ間違ってはいないぞ・・・と思い、確認のために炊飯器の蓋を開けた瞬間、
『ボンッ』とすごい勢いで、ご飯が炊飯器から飛び出してきました。
何ごと---?
と慌てて噴き出すご飯を抑えながら、
「あんた、何したのぉーーー?」と聞くと、
「うんとねー。このお釜の5と書いてあるところまでお米を入れてー、
お米洗ってー、水入れるところわからなくなっちゃったからさー、
手首のくるぶしの所まで水入れて炊いたの!合ってる?」
・・・
いや・いや・いや・・・
そこはお水を入れる分量のメモリであって、
お米は米櫃に入っている軽量カップで計るんですよ・・・
そんなところまでお米入れたらあんた、一升以上お米入れたことになるよね?
米櫃を見ると、恐ろしいくらいお米が減っておりました。
食べてみるとめちゃくちゃ硬く、食べられたものじゃなかったので、
半分は雑炊を作り、もう半分はチャーハンを作りました。
カレー大好き星人(主人)が楽しみに帰宅し、
「カレーはーーー?なんでないのぉ(泣)」と涙していましたが、
ご飯が“びっくり箱”のように噴き出るのを見た私は、
一週間はお米を見るたびに、涙しながら笑い続けました。
いまだに息子をいじる材料となっております。
内村 みゆき