今回は姉の息子、甥のお話をしたいと思います。
甥は以前お話した暴れん坊将軍の姪とは年子で生まれ、
私は20代前半の貴重な時間を、
このおチビちゃん達に毎日振り回されていました。
乳児の頃の夜中の世話に加え、離乳食、公園への散歩、
ベビー用品の買い出し、幼稚園の願書出しの順番取りと入園後の送迎、
おもちゃ屋で限定商品を買うための早朝からの整理券取り、
病院への診察券出し、習い事の送迎etc…(えーい!もう、書ききれんわ‼)
すべての子育ての仕方はこの二人で無理やり学ばされました。
うちの上の子が生まれた時は実質上3人目の子育てと同じで、
息子出産の翌日助産婦さんに、
「あれ?経産婦さんでしたか?」と疑われたくらい“完璧”でした。
この子達との思い出は、私の子供達よりたくさんあるかもしれません。
甥との思い出の中でも、強烈に覚えているお話をしたいと思います。
「〇〇さん、待ってましたー」事件
甥が幼稚園年長組だったころのお話です。
姉が幼稚園へ甥を迎えに行きお教室へ着くと、
「〇〇さん(姉の苗字)待ってました~」と甥の担任の先生が、
教室の入り口で姉を待ち構えていたそうです。
「え?何かうちの子やらかしましたか?」と不安になった時、
先生が目を輝かせて、
「聞いてください!! 今日朝の会の時に、
『お父さんとお母さんがお家で喧嘩してる人ー』ってみんなに聞いたんですよー。
そうしたら、Y君(甥)だけ手をあげなかったんです。
『じゃあY君家のお父さんとお母さんはラブラブなんだねー』と言ったら、
Y君が真剣に、
『違うの!うちのパパとママは喧嘩しないの。
パパが、ママに怒られてるだけなのっ!』
って言ったんですよーもうおかしくって~(爆笑)」
先生は噴き出し、涙を流しながら大笑いしていたそうです。
その時甥はというと、先生の後ろに隠れながら、
「“Y君を叱らないでやってください!”ってママに言って!
ねー先生言ってよー」と、
母親におびえ先生の後ろに隠れながら、必死にお願いしていたそうです。
姉は笑顔を引きつらせながら、
「やっだーそんなことがあったんですね?あははははー。
Y君怒らないから帰るよー。」
と言いましたが、甥は、「ヤダ!怒るもん」と先生から離れない様子。
何とか説得をしてー、
車に連れてきてー、
チャイルドシートに甥を乗せー、
自分が車に乗り込んだとたんに・・・
「こらーY、おまえ、
なんちゅー事を言うんだー!」
と“ど叱った”のは言うまでもありません。
甥は、「怒らないって言ったのにぃ~(涙)」と大泣きで、
私の所へ助けを求めに帰ってきました。
姉が恥ずかしくてもう幼稚園迎えに行けないと言っていましたが、
私は死ぬほど笑いましたね。
子供って怖いわ――――と思った出来事でした。
これを教訓に、我が家で夫婦喧嘩をするときは、
人払い(子供払い)をしてから喧嘩することにしています(笑)
内村みゆき