姪の母

  • 2023.10.19
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以前に、姪っ子のバイト失敗談をお話ししましたが、

この遺伝子まぎれもなく、

姪の母である私の姉から引き継がれておりまして…

私の姉の代々語り継がれていくであろう伝説の失敗談』を、

姉に内緒で、こっそりお話ししたいと思います。

 

姉が短大生だったころ、カナダに留学をしました。

1か月半という短い期間でしたが、それでもホームステイをするので、

色々と買いそろえなければなりませんでした。

それはもう大きな大きなスーツケースを購入し、

新しい服、新しいパジャマ、洗面具などなど、すべてにおいて新調し、

さあ準備万端!ついに日本脱出の日がやって参りました。

姉のフライトは私の1学期終業式の日で、私が家に着くころが離陸時間だったので、

家に着いた私は、慌てて窓際へ行き、飛行場の方角を見てみました。

(当時の住んでいた所は名古屋空港の近くで、飛行機が飛んでいくのが、

自宅から見えました)

すると…

自転車を猛スピードでこいでくる、

スチュワーデスさん(今はキャビンアテンダントさんですね)

みたいな恰好のお姉さんが、視界の隅に入り込みました。

何事?と見ていたらそのお姉さん、

自転車でなんと我が家に突っ込んで来たのです。

玄関に入って来てハアハア言いながら『鍵!カギ!』と叫んでます。

そこへ父がものすごい形相で帰って来て家に入り、

何か』をつかんでそのお姉さんに渡したところ、

お姉さんは嵐のように去っていきました。

 

いったいナニ・・・?

と思われますよね。

実は・・・

我が姉、

あの大きな大きなスーツケースのカギを忘れたです(爆笑)

荷物をカウンターで渡すときに鍵がないことに気づき、どうしようとなった時、

姉の短大のOGがグランドホステスとして働いていたことをいいことに、

教授(恩師)に半ば強制的に頼まれ、

なんと自転車でカギを我が家へ取りに来てくれたのです。

そのせいで、

飛行機の離陸がほんの少し遅れたらしいです(大爆笑)

名古屋空港と自宅が近いといえども、

片道10分くらいはかかったはず…

グランドホステスのお姉さん。

本当に本当に本当にありがとうございました。

もし来てくれなかったら、

姉は鍵が届くまでスーツケースを開けられず

困っていたことでしょう(プププッ)

 

無事飛行機は離陸し、カナダへ着いた姉は、

ホームシックにかかり泣きながら電話してきたりしましたが、

総合的には楽しい留学生活を過ごし、

まったく英語能力が身につかないまま(爆笑)

日本に帰る時がやってくるのですが、

『帰りにまたとんでもない事件』を起こします。

 

それはまた次回にお話ししたいと思います。

 

内村みゆき