以前に、姪っ子のバイト失敗談をお話ししましたが、
この遺伝子まぎれもなく、
姪の母である私の姉から引き継がれておりまして…
私の姉の『代々語り継がれていくであろう伝説の失敗談』を、
姉に内緒で、こっそりお話ししたいと思います。
姉が短大生だったころ、カナダに留学をしました。
1か月半という短い期間でしたが、それでもホームステイをするので、
色々と買いそろえなければなりませんでした。
それはもう大きな大きなスーツケースを購入し、
新しい服、新しいパジャマ、洗面具などなど、すべてにおいて新調し、
さあ準備万端!ついに日本脱出の日がやって参りました。
姉のフライトは私の1学期終業式の日で、私が家に着くころが離陸時間だったので、
家に着いた私は、慌てて窓際へ行き、飛行場の方角を見てみました。
(当時の住んでいた所は名古屋空港の近くで、飛行機が飛んでいくのが、
自宅から見えました)
すると…
自転車を猛スピードでこいでくる、
スチュワーデスさん(今はキャビンアテンダントさんですね)
みたいな恰好のお姉さんが、視界の隅に入り込みました。
何事?と見ていたらそのお姉さん、
自転車でなんと我が家に突っ込んで来たのです。
玄関に入って来てハアハア言いながら『鍵!カギ!』と叫んでます。
そこへ父がものすごい形相で帰って来て家に入り、
『何か』をつかんでそのお姉さんに渡したところ、
お姉さんは嵐のように去っていきました。
いったいナニ・・・?
と思われますよね。
実は・・・
我が姉、
あの大きな大きなスーツケースのカギを忘れたんです(爆笑)
荷物をカウンターで渡すときに鍵がないことに気づき、どうしようとなった時、
姉の短大のOGがグランドホステスとして働いていたことをいいことに、
教授(恩師)に半ば強制的に頼まれ、
なんと自転車でカギを我が家へ取りに来てくれたのです。
そのせいで、
飛行機の離陸がほんの少し遅れたらしいです(大爆笑)
名古屋空港と自宅が近いといえども、
片道10分くらいはかかったはず…
グランドホステスのお姉さん。
本当に本当に本当にありがとうございました。
もし来てくれなかったら、
姉は鍵が届くまでスーツケースを開けられず
困っていたことでしょう(プププッ)
無事飛行機は離陸し、カナダへ着いた姉は、
ホームシックにかかり泣きながら電話してきたりしましたが、
総合的には楽しい留学生活を過ごし、
まったく英語能力が身につかないまま(爆笑)
日本に帰る時がやってくるのですが、
『帰りにまたとんでもない事件』を起こします。
それはまた次回にお話ししたいと思います。
内村みゆき