以前のレターフォーユーで、毎日息子を電話でたたき起こしている!
とお話いたしましたが、
実父にも電話することが朝の日課となっております。
先日、父との電話で我が息子の大学生活の話をしていた時突然、
「お前は親として息子を応援し、浪人させてでも夢を叶えてやろうとしたのに、
俺はお前が行きたい大学を諦めさせて、短大に行かせてしまった。
本当に悪かったーーー。」
とまあ、じいさん朝から“おいおい”泣き始めたのです。
私が高校の頃にバブルが崩壊し、両親が経営していたお店も、
かなりの影響を受けました。
ある4年制の大学に行くのが、幼いころからの夢だったのですが、
話合いの結果、指定校推薦もいただけたので、某短大への進学を決めました。
まさか父がいまだに心を痛めていたとは知らず、びっくりしました。
私は短大時代から、父のお店で働いていました。
私でないとわからない仕事があるとその都度、
当時主流だった「ポケットベル」に、忘れもしない!!『4903』
(※至急03番のお店に連絡くださいと言う意味)
という暗号を送ってくるので、
講義中でもそ~っと抜け出し、公衆電話に電話をかけにいったりして、
すっごい大変だったし、
結婚式の朝、
「お父さん・お母さん、 長い間お世話になりました。」と
お決まりのあいさつをしようとしても、
「どうせ夕方には仕事に来るんでしょー?待っとるでね。」
と笑って言うので、
「はあ~?自分の結婚式だよ?行くわけないじゃん!(怒)」と
花嫁なのにすっごい不機嫌な顔で式場入りしたし、
息子の出産翌日も、帝王切開で座ることもままならない私の病室に、
朝の7時にたんまりと仕事を持ってきてくれて、
退院したらこいつぜってー『回し蹴り』をしてやる!
とも思っていたし・・・
どうせ謝るのなら、大学の事なんてどうでもいいから、
この数々の暴挙を謝罪してくれ!
でもね、仕事の打ち合わせの名残とは言えど、
この歳になっても毎朝「お父さんおはよう!今日も元気?」と電話できるのは、
これらの笑っちゃうような思い出があるからです。
そんな昔の事いつまでも悩んでないで、どうかお母さんの分まで長生きしてくださいな。
これからも毎朝ちゃんと電話してあげるからね。
「え?何ですか?みゆきの電話は怒ってばかりだから嫌だ?」
・・・久しぶりに回し蹴りしてあげましょうか?(ニヤリ)
内村みゆき