みなさんは、人の働きを感謝したり、ねぎらったりする時に、
「ご苦労さま」か「お疲れさま」か、どちらを使いますか?
私はもちろん、「ご苦労さん(ご苦労さま)」派です。
記録力には自信があっても、記憶力には自信がない私です。
そんな私の拙い記憶では、昔は、いろんな場面で「ご苦労さん!」「ご苦労さま」と
聞こえていた気がします。
しかし、いつの頃からか、「ご苦労さま」は聞かなくなり、
「お疲れさま」ばかりを聞くようになったと思います。
実は、こないだも、総務センターで、泉くんが給料の明細書を手渡す時に、
一人ひとりに「お疲れさまでした」と言っているのを聞いて、
違和感を持ったのがこのレターを書くきっかけになりました。
ちょっと調べてみたら、
「若い人たちは、ご苦労さまは上から目線の言葉に感じて、使わない」という
日本文学者のロバート・キャンベルさんの言葉がありました。
私の部屋に小学館の「日本語大辞典」があったので、
見たら、「ご苦労さま」は42行も用例があり、
「お疲れさま」には11行だけしかありませんでした。
「数えたのか!?」と声が聞こえそうですね~~~(笑い)
人の骨折りに感謝する言葉としては、「ご苦労さま」の方が、
歴史が古くて長く、決して上から目線でないことは確かです。
とにかく、最近はメールの文章の始まりにも「お疲れさまです」、
会議や打ち合わせの始めの一言にも「お疲れさまです」、
なんでもかんでも「お疲れさま」が使われることが気に入らない、
こだわりすぎる私の独り言でした。
近藤 峰生