来年もまた…

  • 2025.7.2
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今回は、上田さんからネタをいただきました(笑)

 

今の家に引っ越して数年たった頃、

ツバメが我が家のガレージに巣を作りました。

それ以来毎年、ツバメさんがやってくるようになりました。

初めてツバメが我が家に来た年のことは、本当によく覚えております。

 

ピーピー聞こえるので覗いたら、ひなが卵から孵っておりました。

親鳥が毎日せっせと餌を運ぶので、日に日に大きくなっていく雛たち。

しかし、ツバメにも好き嫌いがあるらしく、

どうやらバッタは嫌いらしく、いつもバッタは巣の下に落ちているのです。

心の中で、「好き嫌いしないの!カルシウム取れないわよ!(笑)」

と言いながら、落ちているバッタを見てニヤついていました。

 

そんなある日曜日の早朝5時半ごろでしょうか、

外からなにやらざわめきが聞こえてきます。

窓からそっと外を見てみると、近所のおばあちゃんたちが、

Myシルバーカーに腰掛け、

ツバメを鑑賞しながら我が家のガレージの前で井戸端会議をなさっておりました。

かわいいばあちゃん達を見たら嬉しくなり、邪魔をしないようにそっと、

窓を閉めてもう一度寝ました(笑)

卵から孵って2週間もすると、巣がぎゅうぎゅうになるほど大きくなり、

飛行訓練が開始されます。

最初の年は、道路の真ん中に落ちて休憩していたり、

電線にうまく止まれず、

何度も着地をやり直して電線から落ちそうになったり、

どぶの中に落ちてしまい、どぶ板を外して救助したり、ご近所の皆様とハラハラしながら見守りました。

南の国へ?行く前日に、家族全員でうちの家の上空をくるくる旋回して、

まるで「ありがとう」と言ってくれているかのように、

飛んで行ったのを、いまだに忘れられません。

 

しかし、毎年この光景が見られるわけではなく、ひなが襲われてしまう年もあります。

天敵は猫よりもカラスで、ひなが孵るころをずっと見張っているのです。

こうなると悲しくてやり切れません。

 

今年のうちのかわいい子たちも、すくすく大きくなりました。

もうすぐこの子たちも、巣立っていくでしょう。

 

また来年も帰っておいでね。

楽しみに待ってるからね。

 

内村みゆき