今回は、上田さんからネタをいただきました(笑)
今の家に引っ越して数年たった頃、
ツバメが我が家のガレージに巣を作りました。
それ以来毎年、ツバメさんがやってくるようになりました。
初めてツバメが我が家に来た年のことは、本当によく覚えております。
ピーピー聞こえるので覗いたら、ひなが卵から孵っておりました。
親鳥が毎日せっせと餌を運ぶので、日に日に大きくなっていく雛たち。
しかし、ツバメにも好き嫌いがあるらしく、
どうやらバッタは嫌いらしく、いつもバッタは巣の下に落ちているのです。
心の中で、「好き嫌いしないの!カルシウム取れないわよ!(笑)」
と言いながら、落ちているバッタを見てニヤついていました。
そんなある日曜日の早朝5時半ごろでしょうか、
外からなにやらざわめきが聞こえてきます。
窓からそっと外を見てみると、近所のおばあちゃんたちが、
Myシルバーカーに腰掛け、
ツバメを鑑賞しながら我が家のガレージの前で井戸端会議をなさっておりました。
かわいいばあちゃん達を見たら嬉しくなり、邪魔をしないようにそっと、
窓を閉めてもう一度寝ました(笑)
卵から孵って2週間もすると、巣がぎゅうぎゅうになるほど大きくなり、
飛行訓練が開始されます。
最初の年は、道路の真ん中に落ちて休憩していたり、
電線にうまく止まれず、
何度も着地をやり直して電線から落ちそうになったり、
どぶの中に落ちてしまい、どぶ板を外して救助したり、ご近所の皆様とハラハラしながら見守りました。
南の国へ?行く前日に、家族全員でうちの家の上空をくるくる旋回して、
まるで「ありがとう」と言ってくれているかのように、
飛んで行ったのを、いまだに忘れられません。
しかし、毎年この光景が見られるわけではなく、ひなが襲われてしまう年もあります。
天敵は猫よりもカラスで、ひなが孵るころをずっと見張っているのです。
こうなると悲しくてやり切れません。
今年のうちのかわいい子たちも、すくすく大きくなりました。
もうすぐこの子たちも、巣立っていくでしょう。
また来年も帰っておいでね。
楽しみに待ってるからね。
内村みゆき